目次
Q1:産後の骨盤矯正って、必要ですか?
A1:はい。必要です。しかしすべての人が産後に骨盤矯正をしなければいけないというわけではありません。
産後の骨盤矯正とは、出産によって歪んだ骨盤が原因で起こった症状を治療したり、これから起こるであろう症状を未然に防ぐための施術です。
産前にはなかった腰や肩の痛みがあるという方は、もしかしたら歪んだ骨盤が原因で起こっているのかもしれません。まずは整骨院を受診し、問診やさまざまな検査をして、施術が必要なのか不必要なのかの判断をしてもらいましょう。
Q2:なぜ産後に骨盤矯正をするのが良いのでしょうか?
A2:それは、産後6ヶ月までは骨盤周りの筋肉や靭帯が緩んでいるからです。
女性の身体は、妊娠7週目あたりから骨盤周りの筋肉や靭帯が緩んできます。これは、リラクシンというホルモンが分泌されるからで、出産の準備のためにこのような現象が起こります。
出産が終わるとともに、開いた骨盤は元の状態に徐々に戻ろうとするのですが、授乳や家事、その他いろいろな作業により歪みが生じます。
その歪んだ状態のままが続くと、リラクシンの分泌が終わった後に痛みや見かけ上の歪みが出てしまいます。
それを防ぐためにも、できるだけ出産後の6ヶ月間の間、筋肉や靭帯の緩い時期に施術を行うのが望ましいです。
Q3:腰痛はないのですが、産後の骨盤矯正はした方が良いでしょうか?
A3:残念ながら、問診や検査を行わずに、「あなたは骨盤矯正が必要です」「あなたは必要ありません」とは断言できません。
腰痛のある方でも、骨盤の歪みが原因でなければ、矯正を行ったところで症状は改善しませんし、痛みのない方でも骨盤矯正が必要な方もいらっしゃいます。
「みんながやってるから私もやらなきゃ」などと思う必要は一切ありません。痛みや不調、また今後症状がでてくるかもしれないという不安のある方は、まず一度整骨院を受診し、話を聞いてみましょう。
国家資格を持った柔道整復師なら、今後のプランについて、また骨盤矯正の必要性について丁寧に説明してくれるでしょう。
Q4:産後の骨盤矯正をしないでおくと、どうなってしまうのでしょうか?
A4:もし、出産前や出産直後に骨盤周りに大きな負担がかかり、骨盤が歪んでしまっていると、痛みや見かけ上の歪みに繋がってしまいます。
出産が関係して、普段とは違う、慣れない姿勢や動きが日常生活の中で見られるようになります。そうすることにより、身体のあちこちに負担がかかり、腰痛・肩こり・膝痛・O脚などさまざまな症状が現れます。
症状を予防したり、緩和させたりするための施術が産後の骨盤矯正になり、産後の開いた骨盤、歪んだ骨盤を放置したままにしておくと、上記のような症状が出てしまう可能性があるため、注意しましょう。
Q5:産後の骨盤矯正は肩こりにも効きますか?
A5:はい、産後の骨盤矯正は肩こりにもいい影響をもたらします。
骨盤は身体の中でも特に重要な場所で、上半身の土台となる場所です。
骨盤矯正は腰や股関節だけに影響するものと思う方もいらっしゃいますが、骨盤の不調は全身に影響します。
もし産後に肩こりや首の痛みなどで悩まれている方がいたら、一度整骨院にて骨盤矯正の話を聞いてみましょう。
Q6:産後どのくらいの期間までに骨盤矯正をすれば良いでしょうか。
A6:基本的には産後6ヶ月までに骨盤矯正ができれば良いとされています。
理由としては、妊娠7週目あたりから分泌されるリラクシンというホルモンの分泌が、産後6ヶ月を目安になくなるためと言われています。
もちろんリラクシンの分泌の初めと終わりには個人差があるため、誰しもが6ヶ月までにというわけではありませんが、平均として産後6ヶ月を目安に行うのが良いでしょう。
Q7:出産してから腰痛がひどく、日常生活に支障が出ているのですが、骨盤の歪みが原因ですか?
A7:その可能性は高いと言って良いでしょう。
もちろん、問診や検査をしていないのに、「あなたの腰痛の原因は骨盤の歪みです」とは断言できません。
しかし、出産してからという症状が出始めたタイミングを考えると、産後の骨盤の歪みが原因の可能性が高いと考えられます。
日常生活に支障が出るほどの強い痛みであれば、一刻も早く改善させるべきですので、お近くの整骨院への受診をおすすめします。
Q8:出産後から、お腹が出ているのが気になります。骨盤矯正で良くなりますか?
A8:はい、良くなると思われます。
出産して、お腹の中に赤ちゃんがいないのにも関わらず、お腹がぽっこり出ているような状態であれば、原因は姿勢の悪さの可能性が高いです。
そしてお母さんは、出産だけではなく、抱っこや授乳と、出産前にはなかった動作を反復して行う必要がありますよね。
それによって姿勢が乱れ、お腹がぽっこり出ているように見える姿勢になってしまいがちなのです。
産後の骨盤周りの筋肉や靭帯が緩んでいる時期に骨盤矯正を行うことができれば、効率的に姿勢や痛みなどの症状を改善することが可能です。
Q9:帝王切開で出産しました。産後の骨盤矯正は受けられますか?
A9:はい、もちろん可能です。
帝王切開で出産した方でも、出産後1ヶ月は安静にしておいたほうが良いでしょう。傷口が開きやすく、痛みやかゆみも出る可能性もあるため、骨盤矯正を行うのであれば2ヶ月目以降がおすすめです。
帝王切開の場合でも、リラクシンというホルモンは分泌されるため、産後6ヶ月以内の施術が望ましいです。
タグ
からだの症状 / 産後