みなさんは、むちうちの症状を経験したことがありますか?
交通事故や激しいコンタクトスポーツなどで起こりやすい首の症状として代表的な『むちうち』ですが、軽い痛みで済むという方もいれば、痛みや痺れが後遺症として残ってしまうという方もいらっしゃいます。
今回は、そんなむちうちについて、症状や治療法を詳しくご紹介していきます。
むちうちについて気になるという方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
むちうちとは?
まずはじめに、むちうちとはどのようなケガなのかについてご紹介していきます。
まず、むちうちというのは実は呼称であり、正式な名称は『頚椎捻挫』という名前がつけられています。
その名のとおり、頚椎という背骨を捻挫してしまうケガで、自動車の運転中に後ろから追突されてしまったり、ラグビーのタックルなど激しいコンタクトスポーツの際に起こりやすいとても危険なケガです。
また、高所からの落下での衝撃でもむちうちになるケースもあります。
頚椎捻挫型 | 頚椎という背骨の周りに付着している筋肉や靭帯の捻挫。 |
神経根損傷型 | 背骨から出ている神経の根本を損傷している。 |
脊髄症状型 | 背骨の中の脊髄を損傷している。 |
バレ・リュー型 | 交感神経・副交感神経といった自律神経を損傷している。 |
脳脊髄液減少型 | 脳脊髄液が漏れ出ている。 |
上記の表は、むちうちの5つの種類です。
むちうちといっても、実はこのように痛めた場所や症状によって5つの分類に分けられます。
それぞれ症状が違うため、治療法も異なります。
5つの種類の中でも1番発生頻度が高いのが頚椎捻挫型で、むちうちの70%は頚椎捻挫型だと言われています。
自動車の運転中に後方から追突されたという場合は、軽い衝撃であっても実は頚椎には何百キロという負荷がかかっており、頚椎を捻挫してしまうケースがほとんどです。
また、ラグビーなどの激しいコンタクトスポーツでは、神経根や脊髄を痛めてしまうケースもしばしばみられます。
むちうちの症状
次に、むちうちで起こる症状をご紹介していきます。
- 患部(首)の痛み
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 倦怠感
- 手先の痺れ
むちうちの症状の中でも、ほとんどの方が訴えるのが上記のような症状です。
これら以外にも、耳鳴り、脱力感、首や肩の可動域制限などを訴える方もいます。
上記でご紹介した種類によって症状はことなり、神経系の損傷がある場合、手先の痺れなどが出る場合が多く、またほとんどのケースで頭痛が発生します。
夜眠れなくなったり朝起きれなくなったりという症状も、むちうちとは一見関係ないように思われますが、バレ・リュー型で自律神経を損傷している場合、うまく自律神経のコントロールができずに、不眠などの症状を引き起こします。
むちうちの治療法
最後に、むちうちの治療法についてご紹介していきます。
むちうちになってしまった方、周りにむちうちになってしまった方がいるという方は、ぜひチェックしてみてください。
初期
むちうちの症状を起こしてしまった当日、翌日、翌々日までは一般的には炎症期と呼ばれる期間になります。事故の衝撃や症状の程度にもよりますが、大体受傷から3日間くらいは炎症期と判断します。
この頃の治療としては『まずは安静』です。
筋肉が硬い、痛みがあるからといってやみくもにマッサージをしたり、ストレッチをしてしまったりすると、逆効果となり、痛みは増していく一方です。
頚椎カラーやテーピング、包帯などで固定をして、できるだけ首を動かさないように心がけましょう。
整骨院や病院では、上記のサポーター類の処方のほか、痛み止めや湿布の処方、微弱電流などの治療を行ってくれますので、自宅で安静にしているというよりは、運転や仕事などを控え、整骨院や病院などを受診し適切な治療を受けることをおすすめします。
中期
初期の炎症が起きる期間が終われば、首の痛みを中心とする症状は少しずつ軽減されます。
この頃から始めると良い治療法として『マッサージ』『ストレッチ』が挙げられます。
しかしこれらも強度は低いもので、軽めのマッサージやストレッチを行うようにしましょう。
患部の首はもちろん、患部を庇うような生活を送ることによって肩周りや背中から腰の筋肉も非常に緊張しているケースがほとんどです。
ですから、軽めのマッサージやストレッチは首だけではなく、肩や背中、腰周りも行うようにしましょう。
できればセルフケアではなく、整骨院などの国家資格を持ったスタッフに施術してもらうことをおすすめします。
後期
さらに期間が経ち、痛みも順調に減っていけば回復期を迎えます。
この時期は、初期の炎症期とは真逆で、どんどん積極的に運動をすることが理想の治療法となります。
もちろん、動かしすぎて疲れてしまったり、再度痛めてしまっては意味がありませんが、無理のない程度の運動やストレッチを行うことで、血流が良くなり治癒が促進されます。
整骨院などで習ったストレッチやエクササイズを自宅でもセルフケアとして行うとより良いでしょう。
まとめ
むちうちの症状や治療法について詳しくご紹介していきましたが、参考になりましたか?
今回ご紹介したように、むちうちにもさまざまな種類があり、症状も治療法も異なります。
そのため、自分で解決するのではなく、整骨院や病院を頼って、プロの専門家におまかせすることをおすすめします。
むちうちの治療について気になっているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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