みなさんは、原因がわからない膝の痛みに悩まされた経験はありませんか?
スポーツでの怪我や、日常生活での怪我、原因のわからない慢性的な膝の痛みなど、膝を痛めてしまう原因は人によってさまざまです。
今回は、膝に原因不明の痛みを感じたことがあるという人に向けて、なぜ膝が痛くなってしまうのか、膝を痛めてしまった際の対処法などを詳しくご紹介していきます。
膝の痛みを解消する方法を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
膝の痛みを感じる原因とは
膝に痛みを感じる原因は、スポーツや運動による怪我をはじめ、加齢に伴い発生しやすくなる「変形性膝関節症」などが挙げられます。
人によって、ライフスタイルや年齢も異なるため、痛みの出る箇所や原因はさまざまです。
中でも、年齢によって痛みの種類が大きく変わってくるのが、膝の痛みの特徴です。なぜ膝が痛くなってしまうのか、年齢別のパターンごとにひとつずつ紹介していきます。
高齢者の場合
高齢者は、子供や成人と比べると膝を痛めやすく、「変形性膝関節症」という疾患が原因不明の痛みであることが多いです。
変形性膝関節症とは、加齢に伴い膝の内部にある骨や軟骨、半月板などの軟部組織が摩擦などによってすり減り、膝が変形してしまう疾患のことです。
変形性膝関節症になってしまった人の膝は、腫れたような外見を呈しており、一般的に水が溜まっているなどと表現されることもあります。
この疾患は、軟骨や半月板がすり減ることで、骨と骨との緩衝材の役割を果たすものがなくなってしまうのが特徴です。、歩いたり座ったり、膝を曲げ伸ばしする動作を行うたびに膝関節の骨同士がぶつかり、炎症を起こして痛みが出てしまうため、保存療法や手術で治療する必要があります。
成人の場合
成人の場合、スポーツや運動による怪我での膝の痛みが多く、子どもと比べると変形性関節症になってしまう可能性も高くなります。
変形性関節症は加齢だけが原因ではなく、肥満による体重の増加も影響しています。
「変形性膝関節症は、高齢者特有の疾患なのでは?」と思われている人も多くいますが、実はそうではないのです。
比較的若くして、変形性膝関節症の症状が出てしまっているという人は、肥満が原因の場合もあるということを覚えておきましょう。
また、成人の場合は、スポーツによる筋肉や靭帯、半月板などの軟部組織の怪我のリスクもあります。
ジャンプやダッシュなどの激しい動きを伴うスポーツを行っている人や、長距離ランナーの人は、膝を痛めてしまうリスクが他の方に比べて高いです。
子どもの場合
子どもの場合、高齢者や成人とは異なり、変形性膝関節症を発症することはほとんどありません。
子どもの膝の痛みの原因で特に多いのは、「成長に伴う疾患」です。
スポーツ経験者なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、「オスグットシュラッター病」という膝の疾患が、成長期において発生しやすいといわれています。
オスグットシュラッター病とは、骨の成長が過度に行われる成長期において、過度なストレスによって柔軟性を失った筋肉が骨を牽引してしまい、膝のお皿の下の部分に炎症を引き起こす疾患のことです。
他にも、原因がよくわからないとされている、幼児から思春期に起こる「成長痛」も、子どもの膝の痛みの原因とされています。
膝の痛みが治まらない時の対処法
もしも膝の痛みが治まらない時には、原因に合わせた適切な対処が必要となります。
例えば、変形性膝関節症の場合、保存療法や必要に応じて手術を行わなければなりません。また、スポーツによる障害が原因である場合は、医師の指示に従った安静と治療が必要不可欠です。
ここからは、変形性膝関節症とスポーツ障害、そして子どもの成長に伴う障害で膝を痛めた場合の対処法を詳しくご紹介していきます。
変形性膝関節症の場合
変形性膝関節症を完治させようとした場合、最も早く完治させることができるのは手術です。
しかし、昨今においては手術を選択するというケースは少なく、ほとんどの人が保存療法で治療を行っています。
変形性膝関節症の症状が疑われる場合、まずは整骨院や病院、整体院などの医療機関で受診しましょう。現在の膝の状態を把握することができ、適切な治療法を提案してもらえます。自己解決する場合は、適度な運動を心がけると良いでしょう。ただし、即効性には期待できません。
運動は継続することによって筋力がアップし、膝関節が安定することで痛みが治まってきます。膝の状態によっては運動を控えなければならないため、医師に診てもらうことを優先してください。
スポーツ障害
スポーツ障害で膝を痛めてしまったという場合、1番大切なのは安静です。
怪我をしているのに運動を続けることによって、膝の治癒が遅くなるだけではなく、膝を庇って他の箇所に負担がかかり、膝以外の部位も怪我をしてしまう恐れがあります。
安静の他には、アイシングや圧迫などの応急処置で膝の痛みを緩和させることが可能です。
万が一スポーツや運動中に怪我をしてしまった場合には、自分でできる応急処置を行い、速やかに整骨院などの医療機関を受診しましょう。
子どもの成長に伴う障害
子どもの成長に伴う障害の場合も、スポーツ障害同様に安静にすることが一番です。
子どもが膝に痛みを訴える場合、「運動をすると痛いが、休んでいれば痛みが治る」というケースが多くなっています。
部活やスポーツチームなどに所属している場合、休みにくいなどの理由で無理をさせることは控えてください。怪我を長引かせたくなければ、安静にすることが一番の治療となります。
また、膝関節の柔軟性をつけることも大事になるので、膝関節の周りの筋肉のストレッチも継続して行うことをおすすめします。
まとめ
原因不明の膝の痛みを感じた場合、年齢によって疑われる原因が異なります。
高齢の人に多い原因が、膝の軟骨や半月板がすり減ることで痛みが生じる「変形性膝関節症」です。変形性膝関節の場合、保存療法や手術などで適切な治療を行います。
成人の人の場合、高齢の人と比べると変形性膝関節になるリスクは低いですが、スポーツによる障害で膝を痛める人が多くいます。スポーツ障害による痛みは治療と安静が必要となり、医師の支持に従わなければなりません。
子どもの場合、変形性膝関節になるリスクはほとんどありませんが、成長に伴う痛みを訴えるケースが多いため、無理な運動をさせず安静させるようにしましょう。
今回ご紹介したセルフケアなども重要ですが、1番重要なことは整骨院や病院などの専門の医療機関を受診するということです。
膝の痛みに悩まされているという方は、ぜひお近くの医療機関を受診してみてください。
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膝の痛み